最近話題の協働ロボットとは? 

協働ロボットと産業ロボットの違いとは。


最近、TVや紙上、ブログなど色んなところで取り上げられている協働ロボット、これって何ですか? 


産業ロボットと同じなの? なんとなく違いは分かるけど具体的には何が違うか分からない。そのようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。本ブログでは、協働ロボットに関する疑問を複数回に分け記載いたします。



さっそくですが、協働ロボットとは、産業Robotの一種で、機能安全(Functional Safety)という考えを取り入れたRobotのことをいいます。


国際規格 ISO 10218-1:2011(JIS B 8433-1:2015)に規定されている下記条件を満たしたRobotのことです。協働運転中とわかる視覚表示を備えており(前提条件)、更に下記1~4の要求事項に一つ以上適合したものです。


  1. 安全適合の監視停止
  2. ハンドガイド
  3. 速度及び間隔の監視
  4. 本質的設計及び制御による動力、力の制御


簡単に言えば、協働運転中の視覚表示を持ち、1~4の一つでも適合していれば、協働ロボットと呼べるということです。


従って、協働ロボットを採用する場合、どの要求事項に適合しているかメーカーに確認する必要があります。



次回より、協働ロボットの要求事項1~4について解説していきます。


【Note】

協働ロボットの名称について最近、協働協調という言葉を使って、協働ロボット協調ロボットという名称で呼ぶメーカーもありますが、規格上は協働が正しい名称です。メーカーは、商品群のコンセプトなどにより違う言葉を使うこともありますので、注意が必要です。


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システム安全修士 馬場 勝偐
システム安全修士 馬場 勝偐
2019年3月 長岡技術科学大学 大学院 技術経営研究科 修了/ (株)アマダ、西部電機(株)を経て、SKソリューション(株)にて、規格・法規に基づいたシステム安全の啓蒙活動に従事 / 九州職業能力開発大学校 外部講師、 (一社)安全技術普及会 講師 その他 個別セミナー講師 / 安全技術応用研究会、電子情報通信学会所属 / システム安全エンジニア(公的資格)、1級電気工事施工管理技士(監理技術者)
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