AIビジョンシステムCambrianと協働ロボットを使用した3Dピッキング

目次[非表示]

  1. 1.AIビジョンシステム『Cambrian』とは
    1. 1.1.AIビジョンシステムCambrianで見えるもの
  2. 2.ABB社GoFaとAIビジョンシステムCambrianを使った透明ワークの3Dピッキング
  3. 3.ABB社YuMiとAIビジョンシステムCambrianを使った反射の強いクリップの3Dピッキング

Cambrian3Dピッキング

こんにちは!SKソリューションです🌈今回のブログでは、AI搭載のCambrianのビジョンシステムと協働ロボットを使用した3Dピッキングアプリケーションについてご紹介します。

使用したのはABB社GoFa / YuMi(双腕) です。

GoFaでは透明体のワークを通常の照明環境 / 照明OFF / 照明OFF+ライト照明の3パターンの環境で撮影し、YuMiでは反射の強いクリップを通常の照明環境/照明ON+ライト点滅 / 照明OFF+ライト点滅の環境で撮影しました。どちらのアプリケーションも認識が難しいと言われるワークや環境で行っています。

初めに使用した機器を紹介し、その後アプリケーションを動画で紹介します。

AIビジョンシステム『Cambrian』とは

AIビジョンシステムCambrianとは一言でいうと人の目のようなカメラです。

例えば、人はものを掴んだり持ち上げたりする際に正確なモノの位置を認識したり、特別な照明を準備しなくても、そこに有るものを認識し『この辺かな?』といった感覚で持ったり、掴んだりすることができます。

通常、ロボット+カメラを使ったピッキングでは、カメラでワークの位置を認識し次にロボットがその位置情報をもとに移動しピッキングを行います。カメラでワークを認識をさせる際は最適な照明機器が必要であり、外乱光の影響は避けなければなりません。その為使用環境においては制約があり自動化に踏み出せないことがあります。

しかし、AIビジョンシステムCambrianは照明機器不要で外乱光の影響を受けにくいため、薄暗い環境、外の光が差し込む環境下などでもワークを認識することができます。また、これまで認識困難と言われていたワーク(透明体・強い反射・複雑な形状)を認識することができます。

よくある3Dビジョン導入までに至らなかった課題

現場の声
従来の3Dビジョンシステム
Cambrian
【どんな場所でも使えたら】
薄暗い部屋、外光差し込む窓際、
影ができる場所

・外乱光を避けるための対策が必要

・環境が変化するたびに再調整が必要

解決できます!💡
【人の目で見えるものは認識してほしい】
小さいもの、特徴がないもの、
透明なもの、光沢があるもの

・認識できるワークの制限

・画像調整の高度な知識

もっと簡単に使えれば
導入・運用コストの高額化

AIビジョンシステムCambrianで見えるもの

小さなモノ や特徴がないモノ、光沢のあるモノ、透明のモノなど今までを見ることが難しいとされていたモノも見ることができます。

例えばネジ、ボルト、ワッシャ、ピン、中空ワーク 、 ヘッドライトのレンズ 、 光沢のあるまげ金物 、艶消しのゴムホースetc..過去に難しいと言われたワークもCambrianでリトライすることで認識できる可能性があります。

ABB社GoFaとAIビジョンシステムCambrianを使った透明ワークの3Dピッキング

製品構成:ABB社GoFa / Cambrian社 3Dvision / Robotiq社HAND-E 

環境:通常の照明環境 / 照明OFF / 照明OFF+ライト照明

ABB社YuMiとAIビジョンシステムCambrianを使った反射の強いクリップの3Dピッキング

製品構成:ABB社GoFa / Cambrian社 3Dvision

環境:通常の照明環境/照明ON+ライト点滅 / 照明OFF+ライト点滅

いかがでしたでしょうか?

協働ロボットを使用した3Dピッキングを検討中の方はぜひ参考にされてみてください。

▼協働ロボットの要求事項に関しては下記の記事もおススメです。


協働ロボットの要求事項:安全適合の監視停止とは

協働ロボットの要求事項:ハンドガイドとは

協働ロボットの要求事項:速度及び間隔の監視とは

協働ロボットの要求事項:本質的設計又は制御による動力及び力の制限

ロボティクスイノベーション課 監修
ロボティクスイノベーション課 監修
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