SWIRカメラ×DOBOT Novaで実現する画像検査ソリューション

DOBOTNova+OMRONSWIR

目次[非表示]

  1. 1.近赤外線カメラOMRON SWIRとは
    1. 1.1.OMRON SWIR製品ラインアップ
  2. 2.協働ロボットDOBOT Novaとは
  3. 3.アプリケーション動画
    1. 3.1.使用したワーク
    2. 3.2.検査1:色の違うワークの同時撮像
    3. 3.3.検査2:フィルム水滴検査と樹脂容器内の数量検査

こんにちは!SKソリューション㈱です。先日CCSさんのプライベート展示会に参加いたしました!その際に展示したアプリケーションのご紹介です。

弊社ブースでは、OMRON SWIR近赤外線カメラを 協働ロボットDOBOT Novaに設置し、4つのワークをつかったアプリケーションを展示しました。

簡単ではございますが動画を撮影いたしましたので紹介します。まず初めに、使用した機器についてご紹介します。

近赤外線カメラOMRON SWIRとは

近赤外線カメラSWIRとは、可視光+非可視光である短波長赤外帯域の撮像が可能なイメージセンサーを利用し、可視光帯域~短波長赤外帯域の幅広い波長での撮像が可能なカメラです。

このカメラは不可視光域まで捉える能力を持つため、製造業における品質管理や検査工程で非常に有用です。例えば、お菓子の包材やウエハ、不透光フィルムの透過性を検証する際に使用されます。また、樹脂や印刷塗料の透過性、さらには製品内の水分の有無および浸透率の検出などにも利用されています。(検出可否はテストが必要です。)


SWIRカメラの活用で、製造過程における内部不良の早期発見や、製品の均一性確認、異物混入や不良品の自動検出が可能となり、品質保証の向上やコスト削減にも繋がります。


特に、電子機器や食品、医薬品など高い品質管理が求められる分野で、このカメラは新たな可能性を提供しています。製造業においてSWIRカメラは革新的なツールとして、今日ますます注目を集めています。

OMRON SWIR製品ラインアップ

型番

STC-LBS34POE

-SWIR

STC-LBS132POE

-SWIR

STC-LBS34CL

-SWIR

STC-LBS132CL

-SWIR

STC-LBS34U3V

-SWIR

STC-LBS132UV

-SWIR

撮像可能
帯域幅
400-1700nm 

モノクロ

/カラー

モノクロ
解像度

0.3M

1.3M

0.3M

1.3M

0.3M

1.3M

フレームレート

242fps

84fps

258fps

134fps

258fps

134fps

有効

画素数
(H×V)

656

×

520

1280

×

1024

656

×

520

1280

×

1024

656 

×

520

1280

×

1024


センサー

サイズ

1/4

1/2

1/4

1/2

1/4

1/2

セル

サイズ
(μm)

5 × 5

センサ

IMX991

IMX990

IMX991

IMX990

IMX991

IMX990


レンズ

マウント

Cマウント


備考

GigE Vision PoE対応

CameraLink PoCL

非対応

USB3 Vision

協働ロボットDOBOT Novaとは

協働ロボットDOBOT Novaとは、DOBOT社より販売されている超軽量6軸の協働ロボットです。ペイロードは2㎏と5㎏の2種類があり、様々なニーズに対応可能です。

ロボットに付属しているコントロールボックスは、手のひらサイズと小型で1㎡のスペースでも設置可能でき、省スペースでの自動化を実現します。また、Dobot Blocklyを使用した直感的なビジュアルプログラミングを採用しているため、ロボットに不慣れな方でもプログラム作成が可能な協働ロボットです。

安全性にも配慮されており、人と共存しながら働くことができる機能を備えています。多彩な機能を持ちながら取り扱いが容易で、初めて協働ロボットを導入する企業や、小規模スペースでの活用を考えるユーザーさまにおすすめのロボットです。

DOBOT Novaスペック

Nova2
Nova5
ペイロード
2㎏
5㎏
繰返精度
±0.05mm
リーチ
625mm
850mm
最大動作速度
1.5m/s
2m/s
消費電力
100-250W
230-770W
本体重量
11㎏
14㎏
通信方式
TPC/IP,Modbus,EtherCAT,Wi-Fi
保護等級
IP54
動作温度
0℃-50℃
0℃-50℃

アプリケーション動画

早速ですが、アプリケーション動画の紹介です。使用したワークやアプリケーションは動画と本ブログ内で解説しています。

使用したワーク

CCSワーク

【使用したワーク】

色や素材の違う4つのワークを準備しました。

①青い樹脂ワーク / ②赤いビンの蓋 / ③透明フィルム / ④樹脂ケース


検査1:色の違うワークの同時撮像

画像検査

①青い樹脂ワーク / ②赤いビンの蓋の2種類のワークを同時に撮像しています。

本来はワークにあった照明をそれぞれ必要としますが、OMRON SWIR近赤外線カメラを使用することで、印刷部のインクが消えるので印刷を無視してワークの表面の傷や異物などの検査が可能です。

検査2:フィルム水滴検査と樹脂容器内の数量検査

右側はワーク③の透明のフィルムの水滴を検査しています。ワークの下に照明を設置し、水が赤外線カメラの波長を吸収し光が届かなくなることで水滴が黒く映し出されています。

左側はワーク④の樹脂ケースの中に入ったワークの数量検査をしています。こちらの検査もワークの下から照明を当てることで樹脂製の容器を透過して数量の検査をしています。

SWIRカメラを使用することで従来のカメラでは難しかった検査も行うことが可能になります。

今回は、4つのワークを使用したアプリケーションを紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?画像検査でお悩みの方はぜひ1度ご相談ください。

アプリ技術課(画像処理)エンジニア 監修
アプリ技術課(画像処理)エンジニア 監修
画像検査システムの提案からプログラム作成、現場立ち上げまでを一貫して担当する、画像処理システムエンジニアチームです。メンバーは若手から20年以上のベテランまで幅広く、現場に即した技術と柔軟な対応力を強みとしています。
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