近赤外線カメラ OMRON SWIR×協働ロボットDOBOT Nova画像検査アプリケーション
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こんにちは!SKソリューション㈱です。先日CCSさんのプライベート展示会に参加いたしました!その際に展示したアプリケーションのご紹介です。
弊社ブースでは、OMRON SWIR近赤外線カメラを 協働ロボットDOBOT Novaに設置し、4つのワークをつかったアプリケーションを展示しました。
簡単ではございますが動画を撮影いたしましたので紹介します。まず初めに、使用した機器についてご紹介します。
近赤外線カメラOMRON SWIRとは
近赤外線カメラSWIRとは、可視光+非可視光である短波長赤外帯域の撮像が可能なイメージセンサーを利用し、可視光帯域~短波長赤外帯域の幅広い波長での撮像が可能なカメラです。
このカメラは不可視光域まで捉える能力を持つため、製造業における品質管理や検査工程で非常に有用です。例えば、お菓子の包材やウエハ、不透光フィルムの透過性を検証する際に使用されます。また、樹脂や印刷塗料の透過性、さらには製品内の水分の有無および浸透率の検出などにも利用されています。(検出可否はテストが必要です。)
SWIRカメラの活用で、製造過程における内部不良の早期発見や、製品の均一性確認、異物混入や不良品の自動検出が可能となり、品質保証の向上やコスト削減にも繋がります。
特に、電子機器や食品、医薬品など高い品質管理が求められる分野で、このカメラは新たな可能性を提供しています。製造業においてSWIRカメラは革新的なツールとして、今日ますます注目を集めています。
型番 |
STC-LBS34POE -SWIR |
STC-LBS132POE -SWIR |
STC-LBS34CL -SWIR |
STC-LBS132CL -SWIR |
STC-LBS34U3V -SWIR |
STC-LBS132UV -SWIR |
撮像可能
帯域幅
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400-1700nm |
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モノクロ /カラー |
モノクロ |
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解像度 |
0.3M |
1.3M |
0.3M |
1.3M |
0.3M |
1.3M |
フレームレート |
242fps |
84fps |
258fps |
134fps |
258fps |
134fps |
有効 画素数 |
656 × 520 |
1280 × 1024 |
656 × 520 |
1280 × 1024 |
656 × 520 |
1280 × 1024 |
サイズ |
1/4 |
1/2 |
1/4 |
1/2 |
1/4 |
1/2 |
セル サイズ |
5 × 5 |
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センサ |
IMX991 |
IMX990 |
IMX991 |
IMX990 |
IMX991 |
IMX990 |
マウント |
Cマウント |
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GigE Vision PoE対応 |
CameraLink PoCL 非対応 |
USB3 Vision |
協働ロボットDOBOT Novaとは
協働ロボットDOBOT Novaとは、DOBOT社より販売されている超軽量6軸の協働ロボットです。ペイロードは2㎏と5㎏の2種類があり、様々なニーズに対応可能です。
ロボットに付属しているコントロールボックスは、手のひらサイズと小型で1㎡のスペースでも設置可能でき、省スペースでの自動化を実現します。また、Dobot Blocklyを使用した直感的なビジュアルプログラミングを採用しているため、ロボットに不慣れな方でもプログラム作成が可能な協働ロボットです。
安全性にも配慮されており、人と共存しながら働くことができる機能を備えています。多彩な機能を持ちながら取り扱いが容易で、初めて協働ロボットを導入する企業や、小規模スペースでの活用を考えるユーザーさまにおすすめのロボットです。
Nova2 |
Nova5 |
|
ペイロード |
2㎏ |
5㎏ |
繰返精度 |
±0.05mm |
|
リーチ |
625mm |
850mm |
最大動作速度 |
1.5m/s |
2m/s |
消費電力 |
100-250W |
230-770W |
本体重量 |
11㎏ |
14㎏ |
通信方式 |
TPC/IP,Modbus,EtherCAT,Wi-Fi |
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保護等級 |
IP54 |
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動作温度 |
0℃-50℃ |
0℃-50℃ |
アプリケーション動画
早速ですが、アプリケーション動画の紹介です。使用したワークやアプリケーションは動画と本ブログ内で解説しています。
使用したワーク
【使用したワーク】
①青い樹脂ワーク / ②赤いビンの蓋 / ③透明フィルム / ④樹脂ケース |
検査1:色の違うワークの同時撮像
①②の2種類のワークを同時に撮像しています。
本来はワークにあった照明をそれぞれ必要としますが、OMRON SWIR近赤外線カメラを使用することで、印刷部のインクが消えるので印刷を無視してワークの表面の傷や異物などの検査が可能です。
検査2:フィルム水滴検査と樹脂容器内の数量検査
右側はワーク③の透明のフィルムの水滴を検査しています。ワークの下に照明を設置し、水が赤外線カメラの波長を吸収し光が届かなくなることで水滴が黒く映し出されています。
左側はワーク④の樹脂ケースの中に入ったワークの数量検査をしています。こちらの検査もワークの下から照明を当てることで樹脂製の容器を透過して数量の検査をしています。
4つのワークを使用したアプリケーションを紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?画像検査でお悩みの方はぜひ1度ご相談ください。