
人手不足を解消!小型AMR「カチャカプロ」と協働ロボット連携で実現す自動搬送システム
人手不足が深刻な中、最近、多くの工場で導入が進んでいる搬送ロボット(AMR)ですが、
「導入コストが高い」「通路幅が狭い」といった課題から、導入に踏み切れないケースも少なくありません。そんな課題を解決するのが、小型AMR「カチャカプロ」です。株式会社Preferred Roboticsが開発したカチャカプロは、お掃除ロボットのようなコンパクトなサイズ感で、100万円程度で搬送の自動化を実現できる非常にリーズナブルな搬送ロボットです。狭い通路でも走行可能な設計で、工場や物流センターだけでなく飲食店やクリニックなど、さまざまな業界で活躍しています。
カチャカプロが選ばれる3つの特長
カチャカプロは、従来のAMR導入におけるハードルを大幅に下げ、企業のスマートファクトリー化を後押ししてくれる存在です。特に、その導入障壁の低さと使いやすさが、多くの企業に選ばれている理由です。
- 圧倒的なコストパフォーマンス(低導入コスト)
- 簡単操作で即導入可能(スマホ・専用ボタンによるシンプルな操作)
- クラス最小級のコンパクト設計(最小狭路幅550mmで狭通路もクリア)
※製品情報(スペック)は下記ページで紹介しています。
活用事例:ワークの搬送から受け渡しまでを完全自動化
先日福岡で開催されたモノづくりフェア2025で展示し、ご好評いただいたアプリケーションのご紹介です。本展示では、小型搬送ロボット「カチャカプロ」とFANUC社製の協働ロボット「CRX」を組み合わせたアプリケーションを紹介しています。
このシステムでは、コンベアから流れてくる2種類のワーク(部品や製品)をカチャカプロが受け取り、協働ロボットの元まで自動搬送します。到着後、3Dカメラを搭載したCRXがワークの高さを認識し把持、その後所定の位置へ移動・配置することで、搬送から受け渡しまでを自動化しています。
省人化・省力化を実現するスマートな搬送・作業連携の一例として、ぜひご覧ください
アプリケーションの流れ
このシステムが、どのように搬送から作業指示までを自動で行っているのか、具体的な流れをご紹介します。カチャカプロ、協働ロボット、そして各種センサ・PLCが連携して動くことで、自動化を実現してます。
- PLCがコンベアを回転させ、センサでワークを検知したらコンベアを停止
- バーコードリーダ(VHV5)がワーク上部のバーコードを認識
- PLCがカチャカハブプラスを介してカチャカプロを受け取り位置に呼び出す
- カチャカプロが受け取り位置に移動
- センサでカチャカプロ到着検知後、PLCがコンベアを回転させ、ワークを載せる
- カチャカプロが受け取り位置に移動
- センサでカチャカプロ到着検知後にPLCがCRXへ動作指示
- 3Dカメラを搭載したCRXがカチャカプロ上のワーク位置を検出しワークを把持
- コンベア後端のセンサでワークが無いことを確認し、CRXがコンベアにワークを載せる
使用機器
今回のアプリケーションでは下記メーカの機器を使用しました。
- 小型AMR:カチャカプロ(株式会社Preferred Robotics)
- 協働ロボット:CRX(FANUC社)
- ロボットハンド:EGU(SCHUNK社)
- 3Dカメラ:Cambrianビジョンシステム(Cambrian社)
- センサ:E3Z(オムロン社)
- バーコードリーダ:VHV5(オムロン社)
導入効果と今後の展望
導入効果
このアプリケーションの導入により、人手不足の現場に以下のような効果が期待できます。
- 搬送作業の自動化による作業時間の削減
- 人手不足の現場でも安定した搬送が可能
- 作業者がより付加価値の高い業務に集中できる環境の実現
- 安全性の向上(重い荷物の手運びが不要に)
導入例
すでにカチャカプロは多岐にわたる分野で導入され、現場の効率化に貢献しています。
自動車部品メーカでの工程間搬送
半導体製造装置部品メーカでの工程間搬送
プラスチック容器メーカでの工程間搬送
ラボ内のサンプル品試験⇔保管場所間の搬送
関連資料
カチャカプロ導入の際はぜひこちらもご活用ください。
実機デモ・体験のご案内
弊社では実機を保有しており、本社併設のロボットルームでのデモや、現場への訪問デモも可能です。実際に触れていただくことで、操作の簡単さやコンパクトさをぜひ体感いただくことができます。



