【secomea】安全認証取得:製造業のリモートメンテナンスとは
コロナ拡大に伴い、在宅勤務やリモート作業を活用した『テレワーク化』は、避けて通れない課題になっています。しかし、製造業における生産現場でのリモートワークは進んでいない状況です。そこで、生産現場をリモート監視でき、安心安全、しかも簡単に導入できるSecomeaを紹介致します。
これは、世界基準の産業用IoTの提案となります。
目次[非表示]
- 1.コロナ禍がもたらした社会
- 2.リモート化できない要因とは
- 3.Secomeaについて
- 4.導入事例
- 5.セキュリティ面:安全性について
コロナ禍がもたらした社会
コロナ禍というパンデミックは社会に、『人/社会の分断』と『移動の制限』をもたらしました。『人が密集する環境』が制限され、また緊急事態宣言に代表されるような『行動制限』によって、自由な出社勤務も影響を受けており、かつての職場環境を維持することは、もはや困難な状況になっています。
そこで、在宅勤務やリモート作業を活用した『テレワーク化』が注目されました。
現在企業は、この『テレワーク化への環境づくり』に苦心していると思いますが、現実にはすんなりと、この環境への移行できる訳ではありません。
テレワーク化の課題 |
①投資費用の捻出
②職場環境の意識改革
③現実的にリモート化できない要因など
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ここでは、③『現実的にリモート化できない要因』について、考えていきたいと思います。
リモート化できない要因とは
出典:パーソル総合研究所「第5回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」
この統計は、全国の正社員を対象に行った『テレワーク実施率』の調査結果です。製造業の実施率は、29.0%と全業界平均より僅かに高い程度です。
内訳を見ると、『生産/製造部門』における定着率の低さが目立ち、全体の定着率を下げる要因になっています。ですが、リモート化の段階的な移行は、『自動化設備』を活用した作業でないと、根本的に不可能です。
また『対費用効果』や『自動化できない作業』という側面により、自動化できない場合もあります。この事実こそが、生産/製造部門が『現実的にリモート化できない要因』と言えます。
ここで、注目したいのは、赤枠の『生技/生管/品管』の職種です。職種名の通り、管理することが仕事なので、基本的には現場に張り付くことを想定はしていません。
しかし、自動化されている現場でも、生産トラブル対応や生産状況を監視するために、現場から離れられなくなっているという可能性が高いと考えられます。
それでは、この『生技/生管/品管』の職種の方々は、リモート業務に移行できないのでしょうか?
いえ、けっしてそのような事はありません。
外部へデータを流すための機器が導入できていない、あるいは外部へ流す仕組みがない結果、現場から離れれない時間が増加していきます。
設備を『IoT化』し、生産に関わるデータや設備の状態を外部へ流すしくみを作り上げれば、離れた箇所から監視し、特に問題が発生した場合は現場に向かう、このような優先すべき業務に対しての、『選択の幅』を広げることができます。
この『外部へデータを流すための仕組み』が、今回ご提案する『Secomea』です。少なくとも、この環境を整えられれば、リモートで監視または管理できる可能性が高まります。状況によっては、ご自宅からもです。
(*設備がPLC等で自動制御され、センサ等の入力機器で、情報を吸い上げる仕組みがある事を前提とします。)
Secomeaについて
『Secomea』は、デンマークに本社を置く企業で、アメリカ・中国・日本に拠点があります。2020年時点では、約21万台の出荷実績があり、『世界基準のIoTソリューション』を自負しています。
まず、データ収集の入り口となる『Site Manager』、これはハード版とソフト版の2種類があります。(このSite Managerは、一般のインターネット回線を利用します。(Wi-Fi / SIMカード ))
次に、全体を管理・監視し、セキュリティ面を万全にするサーバー、『Gate Manager』です。Secomeaがホストとなり、サーバーを提供 / 管理しますので、それを利用するだけです。
最後に、離れた場所からデータを確認する為のツール、『Link Manager』です。こちらは、PC版とモバイル版がございます。正確には、WEBブラウザー画面にて、アクセスを行います。
具体的に何をするのかというと、例えばPLCのツールソフトを起動して、現場のPLCとオンラインで接続すると、以下の作業が可能です。
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導入事例
次に、実際の導入事例をご紹介します。これは先ほどのリモート監視だけでなく、『データ収集』や、それに伴う『予防保全/予知保全』の領域にまで広がる話です。
まず、設備メーカーがお客様工場にロボット設備を導入しています。加えて、自社内に保守メンテナンスを行うための、『データサーバー』を構築します。この『お客様工場』と『自社データーサーバー』を、Secomeaの『Site Manager』が繋いでいます。すると、以下のような対応が可能になります。
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このデータを収集することで、保守タイミングや故障パターンを分析し、『予防保全』が可能になります。
セキュリティ面:安全性について
ここでは、使用する上での『セキュリティ面:安全性』に関して、説明します。Secomeaは、世界で初めて、『リモートアクセスにおける国際基準の安全認証』を取得しました。
■『仕組みにおける安全性』について
上記の図にある通り、リモート作業にてSecomeaを利用する際、その通信は、『1対1の通信』です。つまり、Link Managerでアクセスする時、通信対象は、Site Managerと接続している機器のみとなります。
これは、常時通信しておらず、『繋ぎたい時のみ接続する仕組み』であり、またGate Managerを通過することで保守作業の通信は『暗号化』されます。更に、Site Managerは、他のインターネットへ出る経路を作りません。
■『世界初の安全性認証』を取得
『IECやISAのような国際基準の規格を発表する団体』や、『NIST/BSIなどの政府管轄でサイバーセキュリティ要件/規格を研究している組織』から安全認証を受けており、リモートアクセスでは『世界初』となります。そして、『第三者機関:Protect em』による適合性認証に、毎年 合格しています。
現在の世界情勢を見通してもわかるように、製造業では、遠隔においても業務改善を続けていくために、業務/設備の『IoT化』を進めることが急務となっています。
つまり、『リモート作業や遠隔監視』の重要性が高まっているのです。これを上手く進める事ができれば、将来的な『デジタルトランスフォーメーション』による業務運営へと繋げることも可能となります。
しかし、この『デジタルトランスフォーメション』は、直ぐに実現できるものではありません。
設備自動化⇒機器のデジタル化⇒『IoT化』・・・という順番を経て、初めて辿り着く世界です。だからこそ、まずは業務/設備の『IoT化』を進めることが急務となります。『産業用モノのインターネット(IIoT)』というデジタル化や自動化の流れに対応できるよう、『Secomea』 は、時代と歩むお客様を万全にサポートしています。
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